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ゲリー・カーライルと現代スペースオペラ観「惑星間の狩人」解説 1995.10.20 東京創元社
この文書は、一九九五年に『惑星間の狩人』(創元SF文庫)の新装版が出たときに、解説として掲載されたものに少々手を加えた(『アウトロースター』を追加)ものである。ちなみに旧装版の初版は一九六九年。
今回、Einhorn氏の要請に応じて再公開することにした。
作家の書く解説なのだから、主観たっぷりでいいだろうと思ったが、編集サイドから注文が多くて四苦八苦した記憶がある(やたらと書誌的なデータが多いのはそのため)。
一稿目では次の一文が削除されている。
バーンズは一九三一年のSFデビュー作以後も、ケルヴィン・ケント名義のものを含めて「ワンダー・ストーリーズ」「スリリング・ワンダー・ストーリーズ」に短編を発表しているが(一九三六年、デイヴ・バーンズ名義でただ一作だけ「アスタウンディング」に執筆)、これといった作品はない。
また、同様に一稿目では星野之宣のマンガ『ベム・ハンター・ソード』にも触れていたのだが、ネタが横道にいったので削除されている。まさに『惑星間の狩人』のオマージュといえる作品なのだが。
蛇足だが、文中で「はめられた!」と抜かしているファンジン編集者とは、私のことである。野田昌宏氏にインタビューしたのも私。このファンジン用にイラストを描いていただいたのが、伊東岳彦氏と私の出会いでした。
まだ「二十一世紀も近い現在」などと書ける時代だったのだなぁ……。
(そういえば、これを書いていた時点では『星界の紋章』も『星くず英雄伝』も発表されてはいなかった。もちろん、某大艦巨乳スペオペも)(2001.5.2)
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