もし白洲次郎が
歴史に「もし」は禁物だが(何をいまさら)、もし白洲次郎のような人物ばかりが、海外に出ていたら、「メガネに出っ歯」という日本人像は生まれなかったに違いない。
戦前から戦後しばらく、世界における日本人像というと「メガネと出っ歯」だった。
出っ歯の方は分からないが、戦前の貧弱な照明環境の中、ガリ勉をすれば視力が落ちるのは必至。役人にしろ、商売人にしろ、海外に出るような人物はメガネ率が高く、海外にそうしたイメージを持たれたのではないか。
さて、白洲次郎である。昨夜録画していたNHK「その時歴史が動いた」を先ほど観た。
拙作『溟海の鋼鉄葬』(昭和21年が舞台)には名前だけの登場にとどめた。あまりにも強烈なキャラクターなので、話のバランスが崩れることを考慮したため。
それでも前々から関心のある人物には変わりなく、昨夜の番組は入門編として役立った。
戦前に185センチの長身。モデル並のマスク(実際、のちにモデルを務めた)。
スポーツカーで欧州を走り、日本人で初めてジーンズを穿く。
戦争が始まると、すぐに日本の敗戦と食糧危機を予測し、農業を始める。
マッカーサーを叱りつけた唯一の日本人。
遺言は「葬式無用 戒名不要」
2006.4.6 ◇to page top
最近入手した本やDVDソフト 2006年3月編
値段は税抜きだったり、税込みだったり、ネット通販のセールス期間中だったり、それぞれです。DVDの新譜はみんなネットで買っているので、実際はもっと割引されています。表示金額はあくまで目安ということで。
○『解剖男』 遠藤秀紀 講談社現代新書 720円
○『物語 チェコの歴史』 薩摩秀登 中公新書 861円
○『日本陸軍航空隊のエース 1937−1945』 ヘンリー・サカイダ 梅本弘訳 大日本絵画 1800円
○『ロンメル将軍』 デズモンド・ヤング 清水政二訳 ハヤカワ文庫NF 660円
○『SFマガジン4月号』 早川書房 2286円
創刊600号記念特大号。久しぶりのオールタイム・ベストSFの結果発表が載っている。海外長編の1位は、先日亡くなったばかりのスタニスワム・レムの『ソラリスの陽のもとに』。
○『はじめの一歩』75巻 森川ジョージ 講談社 390円
○『ベルセルク』30巻 三浦健太郎 白泉社 505円
○『愛…しりそめし頃に…』7巻 藤子不二雄A 小学館 1200円
○『プルートゥ』3巻 浦沢直樹×手塚治虫 小学館 524円
ウラン、アブラー博士、エプシロン登場。ゲジヒトに危機が迫り、ラストにはついにプルートゥが姿を見せる。SFサスペンスとして単純にストーリーも面白いし、散りばめられた手塚マンガのイメージを探すのも楽しい(今回は白いライオンが登場)。
DVDソフト
○『SAW2』(ソウ2) ダーレン・リン・バウスマン監督 3800円
○『サハラ戦車隊』 ゾルタン・コルダ監督 476円
○『サマータイムマシン・ブルース』 本広克行監督 2500円
○『ペイル・コクーン』 吉浦康裕脚本・監督 2800円
○『舞−乙HiME』3巻 小原正和監督 6800円
2006.4.3 ◇to page top
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