I氏の手紙

Ibuki Hideaki Free Talk

手紙索引 ■3月の手紙 1  ■3月の手紙 2


フライシャーとレム、逝去

 今日の朝刊で映画監督のリチャード・フライシャーが亡くなったことを知りました。
『海底二万マイル』『ミクロの決死圏』『ドリトル先生不思議な旅』『トラトラトラ』(共同)などを監督。これらの作品は、子供のころにTVでよく観たものです。

 続けて、スタニスワフ・レムも亡くなったことを知りました。
 初めて読んだのは『捜査』で、『砂漠の惑星』『ソラリムの陽のもとに』『金星応答なし』『SF創世記ロボットの旅』……と読み進めたものです。
「SFはいくら知的であってもかまわない」とは誰の言葉だったが忘れたが、まさにレムはそれを体現した作家だったと思います。
 サンリオ文庫版で持ってはいますが、追悼を兼ねて国書刊行会の『天の声・枯草熱』もこれから購入します。

 フライシャーとレム。対照的なお二人ですが、自分はこういうSFの「幅」が好きなのです。
 御冥福をお祈りします。

2006.3.28 ◇to page top


最近入手した本やDVDソフト 2006年2月編


 値段は税抜きだったり、税込みだったり、ネット通販のセールス期間中だったり、それぞれです。DVDの新譜はみんなネットで買っているので、実際はもっと割引されています。表示金額はあくまで目安ということで。

○『漬け物大全』 小泉武夫 平凡社新書 760円
○『地図で読む世界の歴史 第二次世界大戦』 ジョン・ピムロット 田川憲二郎訳 河出書房新社 2850円
○『雪中の奇跡』新装版 梅本弘 大日本絵画 大日本絵画 2900円
○『日本海軍航空隊のエース 1937−1945』 ヘンリー・サカイダ 小林昇訳 大日本絵画 1800円
○『グラマン戦闘機』 鈴木五郎 光人社NF文庫 686円
○『日中戦争』 太平洋戦争研究会編・森山康平 河出書房新社ふくろうの本 1600円
○『日中開戦――軍法務局文書からみた挙国一致体制への道』 北博昭 中公新書 699円
○『B29撃墜記』 樫出勇 光人社NF文庫 467円
○『マクロ経営学から見た太平洋戦争』 森本忠夫 PHP新書 950円
○『西園寺公望――最後の元老』 岩井忠熊 岩波新書 780円
 戦前の日本において、軍閥支配に抵抗した孤高の政治家。本人は「伝記を書くな」と遺言を残しましたが、そういう訳にはいかず、本書以外にもいろいろと書かれています。

○『ディアスポラ』 グレッグ・イーガン 山岸真訳 ハヤカワ文庫 900円

○『わたしはあい』3巻 外薗昌也 講談社 552円
○『レモネードBOOKS』1巻 山名沢湖 竹書房 667円
○『ドカベン スーパースターズ編』11巻 水島新司 390円
〈ドカベンVS野球狂の詩〉
○『紅壁虎(ホンピーフー)』1巻 山本貴嗣 集英社 505円
○『デスノート』10巻 大場つぐみ&小畑健 集英社 390円
○『それでも町は廻っている』 石黒正数 少年画報社 533円
 舞台は流行りのメイド喫茶なのに、内容はまったく流行りでない、昭和の香りが漂うところが良いですね。

DVDソフト
○『舞−乙HiME』2巻 小原正和監督 バンダイビジュアル 6800円
○『殺人狂時代』 岡本喜八監督 東宝 4500円
 待っていました! 喜八作品に限らず、好きな映画を10本挙げろと言われたら、必ず入れる作品です。80年代にVHSで発売されたときは即回収だったので心配しましたが、無事に入手できて感無量。
 やはり好きな鈴木清順の『殺しの烙印』同様、完成当時は失敗作の烙印を押され、わずか1週間の公開だったそうで。
 封入されていた砂塚秀夫のコメントが泣ける。

2006.3.2 ◇to page top


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