I氏の手紙

Ibuki Hideaki Free Talk

手紙索引12月の手紙 112月の手紙 212月の手紙 312月の手紙 412月の手紙 512月の手紙 6最新の手紙


富士見書房の謝恩会

 26日夜、謝恩会に行ってきました。冒頭の角川社長の挨拶は「おたくでなき者は富士見を去れ」でした(笑)。「視野を広く持て」という続きもありましたが。
 例年の1.5倍の参加者ということで、会場は大変な人口密度。担当(た)さんの協力により、何とか紙谷龍生氏に会えました。当然、話題は女子プロレス。巨乳好きでネタが濃いというだけで、紙谷さんは私のことをずっと関西人と思っていたそうです(笑)。
 吉岡平氏と伊東岳彦氏にも会えて、新作情報などをゲット。吉岡さんには「猫耳戦車隊」の構想を99年のSF大会のときに知らせていたのですが、「ずっと冗談だと思っていたんです。すみません」と何故か謝られてしまいました。
 佐藤大輔氏とは初対面。そこで会うのは意外な気がしましたが、そういえば氏は富士見でハードカバーを出していましたね。ちなみに私も来年はハードカバーを書く予定が入っています(本当は年内のはずだったのだが……ああ、編集長の目が怖い)。
 珍しく営業活動も少しやってみました。某プロデューサーに、新企画のプロモーション(の予告)を実行。来年、本格的に売り込むつもりです。いまはまだ秘密ということで。
 今年、拙作の挿絵を描いてくださった川添真理子さんと不破望氏には残念ながら対面できず。不破さんのほうは来ていらっしゃったようなのですが、あの混雑では……。
 さて、年末年始はずっと仕事漬けの予定。1月には締め切りが3つもあるのです。30日の某イベントには行きますけどね。年賀状はまだ一枚も書いていない。
 大晦日には、ずいぶん前に作った「長いSF/ファンタジータイトルリスト」を発表する予定です。もっと他にもあるぞ、という方は情報をお寄せ下さい。

2001.12.28 ◇to page top


SFクリスマスに行ってきました

 22日、前田愛握手会の入場整理券(354番)をゲットしたにも関わらず、後ろ髪を引かれる思いで、「SFクリスマス2001」の方に行ってきました。これもまあ、営業の一環ということで。
 この「SFクリスマス」は宇宙軍というサークルが主催のコンベンションで、もうずいぶん長いことやっています。私は90年にやった「キャプテン・フューチャー生誕記念」以来の参加。伊東岳彦さんと知り合った年でもあります。
 さて、今回自分が関わった企画をサッと紹介すると。
「架空戦記の作り方」――ゲストは、横山信義氏、青山智樹氏、そして私。
 地図を広げて、参加者の皆さんと車座でやった企画。司会が持ち出してきたお題がいきなり「どうすれば日本は勝てたか」。これはもう全員がすぐに却下。あとは明治や第一次大戦まで時代を遡らせたり、資源、国民性など、ゴチャゴチャと話は続き、ようやくエンジンがかかり始めたころにはもう1時間が過ぎてしまったのでした。
「21世紀を読む術」――「SF初心者入門」という感じで聞いていた企画はこーゆうタイトルでした。星敬氏と井上博明氏の司会で、ゲスト各人1作ずつ挙げてコメントしていくんですが、ちょっと思い出しながら書いてみましょう。
 柴野拓美氏(幼年期の終わり)、野田昌宏氏(銀河乞食軍団)、横田順彌氏(レベル3)、山田正紀氏(地球の長い午後)、高橋良平氏(ソラリスの陽のもとに)、星氏(宇宙英雄群像)、井上氏(スカイラーク)、で、私(宇宙船ビーグル号)。
 8人で1時間ではあまりにも短すぎ。私は最初の1回しか発言しませんでしたが、その後は皆さん「ビーグル号」について語りだしてしまいまして、これはこれで勝利なのかも(何の?)。
 以上。次は26日にある富士見書房の謝恩会に出席する予定です。

 余談をひとつ。ゲスト控え室でも話題にしたんですが、先日、早川書房から出た『SF入門』について私は声を大にして批判したい。1500円(税別)のハードカバーってだけで、もう失格です。中身もマニアのお勉強って感じでNG。これでは、ここを起点とした広がりは期待できず、せっかくのSFの財産を活かしきれない結果に終わりそう。この件については、来年また改めて書きます。

2001.12.25 ◇to page top


最近買った本とDVDソフト 11月編 (価格は税別)

1「飛鳥高名作選」日下三蔵編 河出文庫 950円
2「岡田鯱彦名作選」日下三蔵編 河出文庫 980円
3「誰もわたしを愛さない」樋口有介 講談社文庫 667円
4「奇商クラブ」G・K・チェスタトン 中村保男訳 創元推理文庫 780円
 1と2は、本格ミステリコレクション。現在入手困難な謎解き物のシリーズ物ということで貴重。ミステリについては、最近このような発掘物が盛んだが(ほとんど日下氏の仕事)、SFもやって欲しいものですな。
5「マスードの戦い」長倉洋海 河出文庫 640円
 時節柄、イスラム、タリバン、テロについての本が売れているそうです。そのおかげでこの本も増補版として復活したことは有り難い。もっとも、本の主役であるマスードは同時多発テロの直前に暗殺されており、複雑なところではある。また、著者はあまりにもマスードに近いところから書いているため、その分を割り引いて読まないと客観的な資料としては活かせないと思う。ただ、それだけマスードという人物が魅力的であり、キャラクター造型のヒントとして使えるのでは、と私は考えていたりするのだが……。
6「世界がわかる宗教社会学入門」橋爪大三郎 筑摩書房 1800円
7「ヒトはなぜ戦争をするのか?」アインシュタインとフロイトの往復書簡 養老孟司解説 浅見昇吾編訳 花風社 1400円
8「偽書作家列伝」種村季弘 学研M文庫 650円
9「動物化するポストモダン」東浩紀 講談社現代新書 660円
10「火星の驚異」小森長生 平凡社新書 740円
11「地上星座学への招待」畑山博 NHK出版生活人新書 680円
12「チーズ図鑑」文藝春秋編 文春新書 930円
13「Mr.ボーイ1」山本貴嗣 双葉社 552円
 買ったあとに、山本さんからの贈呈本が到着してしまった。ままあることです(笑)。じつはこれまでも、このリストには戴いた本は載せていません。
「Mr.ボーイ」は美少女に変装するのが得意な男性潜入捜査官の話。面白いです。「不夜城」の漫画化以来、広義のミステリー・アクション物を描くことが多くなってきた山本さんですが、水に合っているんでしょうね。今度その辺りを直にお聞きしたいものです。
14「ブルーゲイル」伊藤明弘 大都社 619円
「ザブングル」等、伊藤明弘が手がけた版権物作品を集めた本。アニメからは離れ、作者が自分の世界を展開しているところが良いです。
 ところで、この本にも少年画報社の伊藤作品「ジオブリーダーズ」の広告が載っている。以前、花見沢Q太郎の本のときも触れましたが、やはり大都社は系列会社のようですね(ハルキ文庫が再版中心でスタートしたとき、おおっ、まるで大都社のようだと思ったものです)。
 久しぶりにC-NOVELSを本屋で手にとって驚いた(いかに読んでいないかが分かりますな)。いつからこんな悪い紙に変わってしまったのか。これではすぐに変色してしまいそうだ。コスト削減のためだろうけど、ちょっと悲しいものがある。
 ここからはDVDソフト。
15「THE SOUL TAKER」Vol.4(9〜11話) パイオニア 6800円
16「学園戦記ムリョウ」Vol.4(9〜11話) キングレコード 5500円
17「キカイダー01 THE ANIMATION」Vol.1SME・ビジュアルワークス 4800円
 前作「キカイダー」に比べると荒い(粗い)印象がある。全編アクションでキャラがそろったところでおしまいというのは1話としては良いのかもしれないが、すぐに2話を観ることができないのは不満が残る。
18「ナジカ電撃作戦」Vol.1(1〜2話) メディアファクトリー 5800円
 西島克彦&山内則康の「AIKa」と同じスタッフによる同じ路線(パンチラ&メカアクション)の作品。前作同様、ヒロインの年齢設定がやや高めというのが私の好みです。見た目は若いですけど(前にうちに遊びに来たイタリア人留学生の目から見ると、やはりみんなロリに見えるんだろうなぁ。日本アニメの大半の絵は)
19「エイリアン9」Vol.3 バンダイビジュアル 5800円
20「エイリアン」20世紀FOX 2500円 以下同じ
21「エイリアン2完全版」
22「エイリアン3」
23「エイリアン4」
24「セブン」スペシャルボックス 東宝 9800円
 エイリアンついでにまとめてゲット(笑)。期間限定で安かったもので。このようにLDですでに持っているものもまた買い始めました。ますます置く場所が無くなっていく。でも、SF映画のコレクションとしてはやはり外せません。
 最後にどさくさに紛れて――EB社の担当SY様。うちの近所の書店にはまだ私の本が入荷されていません。せっかく良い売り場があるのに、この状態がもう半年以上続いていますので営業の方によろしくお伝え下さい。

2001.12.18 ◇to page top


近況「SFクリスマス」からお呼びが

 苦節ウン年というか何というか、ここのところ各種イベントからゲスト招待の声がかかるようになってきました。「日本SF大会」「IFCON]の次は、今月22〜23日に開催される「SFクリスマス」です。
 参加要請されている企画はふたつ。
「架空戦記」……これはいうまでもない。横山信義氏、青山智樹氏らと何かやってくれ、というわけです。せっかくのSFイベントですから、そっち系のバカ話が良いなと思っているのですが。
「SF初心者入門」……星敬氏の司会で、柴野拓美氏、野田昌宏氏、山田正紀氏、横田順彌氏といった「いったいどこが初心者なのか?」という面々とのパネル。私には何故か「若手代表」ということで声がかかりました。もう若手というつもりはないですが、他のメンバーの25〜40年というキャリアを考えれば若手か。さて、どうなることやら。果たして話が噛み合うのか? 主催者は噛み合わないことを期待しているような気がする。
 当日ある前田愛のDVD発売記念イベントも気になるのだが(ほら、早くもコンフリクトが。笑)
 追伸。同日は宇宙作家クラブの忘年会まであることが判明。しかも会場は手打ち蕎麦屋ということで、私にも食べられるところだけに(油物の外食は無理なのです)とても残念。

2001.12.11 ◇to page top


近況

 12月1日、いろいろと国民的イベントのあったこの日に、かつて一緒にSF大会のスタッフをやった人たちの忘年会に行く。新宿のハイチ2号店。この店に集まるようになって、もう20年近くが経っている。
 ここでも「猫耳戦車隊」の続きを書け攻撃を受ける。今年はどこに行っても同じ目にあった。
 一番強くリクエストをしてくれたのは、おっ○いがお湯に浮くという某おねーさんとハイチの専務でした。この専務、ダイオウイカの映像をテレビで観たことがあるとか。ああっ、羨ましい!
 ちなみに「猫耳」続編を規模なされる方は、友人知人に勧めて買わせて(自分でもう一冊買っても可)、本に挟まっているアンケートハガキに「続編希望」と書いてエンターブレインまで送って下さい(切手は要りません。買うときにハガキがあることを確認すること)。ある程度の数が集まれば、実現するかもしれません。すべては経済がらみの問題です。
 追伸:
 忘年会の席上、札幌に移住したいなぁ……と考えているといったところ、’83年まで札幌に住んでいたおっぱ○がお湯に浮くという某おねーさんが
「札幌はSFマガジンとSMマガジンを同じところで売っているような店がある街だ」
と阻止しようとする。……そんな、’83年の状況を持ってきて阻止されてもなぁ……(笑)

2001.12.4 ◇to page top


女を五分でくどくセリフ集

 近所の書店でその本(確かこんな題だった)を熱心に立ち読みしている女性を発見する。いわれて思い当たるフシがあるのか、事前のディフェンス用なのか、それとも自分も女をくどこうとしているのか?
 面白いのは第3の可能性ですね(笑)。いずれ何かの作品に使おう。
 と、今回は小ネタでした。
 近況。幾つもの仕事が重なり、年末年始かつてないハード・スケジュール。このフリートークも、とぎれとぎれになりますので御了承ください。

2001.12.1 ◇to page top


管理者へのメール

einhorn@excite.co.jp