SFとファンタジーの長いタイトルリスト

 このリストは1988年ごろから、山崎竜史氏の御協力を得ながらちょこちょこと更新しているものです。過去3度、ファンジンに掲載されたことがあります。
 このEinhornでも昨年フリートークで発表しましたが、改めて閲覧しやすいよう独立させました(希望する方もいましたので)。
 本リストの対象は広義のSF、ファンタジー作品(小説)です。
 まだ数字表記をどうするかとか、副題を含めるべきかといった問題が残っていますが、とりあえずはアバウトにすることにします。
 まだ他にも日本語タイトルで「21文字」以上の作品がありましたら御教示を願います。
 タイトルだけではなく、なるべく収録されている雑誌名・号数、単行本名もお知らせ下さい。確認できたものからリストに加えさせていただきます。
(ただし、シリーズ名と個々の作品名を合わせたものは対象外とします。例えば「キャプテン・フューチャー太陽系七つの秘宝」のような。これではまだ20文字ですが)
 なお、著者からの自己申告も歓迎いたします(^_^;)

2003.02.27(List update)


※ 雑誌の略号
 DM=ドラゴンマガジン(富士見書房)、SFM=SFマガジン(早川書房)、SFA=SFアドベンチャー(徳間書店)、SSL=ショートショートランド(講談社)


長いタイトルリスト


●オクラホマ州タルサとケンタッキー州ルイヴィルのあいだのどこかで、グレイハウンド・バスに置き忘れられた靴箱の中の、日記の数ページ
『壊れやすいもの』ニール・ゲイマン/金原瑞人・野沢佳織訳/角川書店
●フィリップス“忘れられた巨匠”シリーズ交響曲第六番ハ短調『悲劇的』ルードヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン二世
『レンズの眼』L・ジョーンズ
●魂はみずからの社会を選ぶ――侵略と撃退:エミリー・ディキンスンの詩二篇の執筆年代再考:ウェルズ的視点
『90年代SF傑作選 上』C・ウィリス
●マーズ・アタックガール!あるいは天光院三姉妹はいかにして新たなる火星戦記に関わることになったのか
「DM増刊02.4」伊吹秀明
●凶暴星エクスタ市に発生したニュー・リズム・ワートホッグに関する報告及び調理法及び見通しについて
『筒井康隆全集10』筒井康隆
●ローマ帝国の崩壊・一八八一年のインディアン蜂起・ヒットラーのポーランド侵入・そして強風世界
『パン屋再襲撃』村上春樹
●牡猫ムルの人生観ならびに偶然刷りこまれた反故紙にみる楽長ヨハネス・クライスラーの伝記の断片
『ホフマン全集7』ホフマン
●どうしてイムバウンはアラデックの地でただひとりをのぞくすべての神々の予言者になったか
『ペガーナの神々』ダンセイニ
●我が棲いはヘリュージョンの野の片ほとり厭わしきカルニアの運河に沿うた地下墓地だ
『タルホ座流星群』稲垣足穂
●アルフレッド・ツェレルマン著「集団指揮官ルイ十六世」シュールカムフフ出版社刊
『完全なる真空』レム
●《新十二宮クラブ》議事録とヘンリー・ワトスン・フェアファクスの日記よりの抜粋
『999―妖女たち―』チェット・ウィリアムスン
●アヒル、ゾウ、シカ、ネズミ、アサダアキラ、神様と「メリー・クリスマス」の起源
「月刊カドカワ84.12」高橋源一郎
●宇宙の中心の丸太の上に立ってしまったら、その後にすべき事は何が残っているか
『三分間の宇宙』G・キャリントン
●平成3年5月2日、後天性免疫不全症候群にて急逝された明寺伸彦博士、並びに、
『同題』石黒達昌
●下り坂カーレースにみたてたジョン・フィッツジェラルド・ケネディ暗殺事件
『ベストSF1』バラード
●マンホールのふたに塗られたチョコレートについてきみには何が言えるか?
『無常の月』ニーヴン
●《ジオコンダの犠牲者》によるサン・ラザール駅のロビンソン・クルーソー
『アポリネール傑作短篇集』アポリネール
●アカシア種子文書の著者をめぐる考察ほか、『動物言語学会誌』からの抜粋
『20世紀SFC』ル=グィン
●ペンネンノルデはいまは居ないよ、太陽にできた黒い棘をとりに往ったよ
『セロ弾きのゴーシュ』宮沢賢治
●ピットインでヤマシタ・トリオをディグしていると妙な話が浮かんできた
「NWSF6号」河野典生
●ヨアヒム・フェルゼンゲルト著『ペリカリプシス』(真夜中書房、パリ)
「増刊中央公論85」レム
●かれはいかにして予言の告げたごとく有り得べからざる都市に至ったか
『妖精族のむすめ』ダンセイニ
●子供っぽい大人あるいは大人っぽい子供のための新発見まざあ・ぐうす
『町の案内図、声そして彼らの旅』河野典生
●レモン緑と、スパゲッティー音声と、ダイナマイト・ドリブルの一日
『ウィリアム・テン短篇集2』テン
●いかにしてウイルヘルミーヌ女王陛下と知り合いになったかという話
『馬的思考』ジャリ
●ジョニ・ミッチェルのためのサイエンス・フィクション・ストーリー
『新しいSF』マクシム・ジャクボウスキー
●インデペンデンス・デイ・イン・オオサカ(愛はなくとも資本主義)
『SFバカ本白菜篇』大原まり子
●犬は勘定に入れません…あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎
コニー・ウィリス
●宝石屋サンゴブリンゴの平穏ならざる物語とかれにくだされた運命
『妖精族のむすめ』ダンセイニ
●なにゆえミクロミウとギガツィアンは星雲を四散させるに至ったか
「奇想天外79.5」レム
●北緯38度54分、西経77度0分13秒ランゲルハウス島沖を漂流中
『世界SF大賞傑作選8』エリスン
●ユン=イラーラが海辺で出会った災と、日暮れの塔の建立について
『ペガーナの神々』ダンセイニ
●わたしは愛するものをスペースシャトル・コロンビアに奪われた
『幻想の犬たち』ダミアン・ブロデリック
●わたくしオッチン化粧品のセールスマンでございます〈緊縛編〉
「問題小説85.2」夢枕獏
●4月のある晴れた日に100%の女の子に出会うことについて
『カンガルー日和』村上春樹
●子供の情景―シューマンのピアノ小曲集標題による13の幻想
「SFM72.2」河野典生
●アンクル・コングのインクレジブル・ギャラクシィ・サーカス
「SFA84.6」梶尾真治
●どうして、わたしはロナルド・リーガンをファックしたいのか
『残虐行為展覧会』バラード
●そしてわたしは失われた道をたどり、この場所を見いだした
『愛はさだめ、さだめは死』ティプトリー・Jr
●秘密指令“月光を消せ!”マリー・アントワネット救出作戦
『秘密指令“月光を消せ!”』光瀬龍
●われわれのうち何人かはわれらが友コルビーを脅かしてきた
『アマチュアたち』バーセルミ
●ヂャマイカ氏の実験―或は人類空中遊行に就いての一考察―
初出「新青年」城昌幸
●“ダープのカダン”星に不時着した宇宙飛行士の最初の報告
『コンパス・ローズ』ル=グゥイン
●老エイハブの友、そしてノアの友なるもの、その物語を唱う
「SFM70.12」ブラッドベリ
●悪の槌またはパスカル・ビジネス・スクールでの出世の機会
『スラデック言語遊戯短編集』スラデック
●顔なき奴隷の禁断の花嫁が、恐ろしい欲望の夜の秘密の館で
『壊れやすいもの』ニール・ゲイマン/金原瑞人・野沢佳織訳/角川書店
●おそらく世界で一番長いショート・ショート「招き猫の村」
「SSL81年夏号」糸井重里
●「サラゴサ手稿」第五十三日トラルバの騎士分団長の物語
『東欧怪談集』ヤン・ポトツキ
●「第一回パフォーマンス芸術祭、於スローターロック戦場跡」
『アジアの岸辺』T・M・ディッシュ
●“悔い改めよ、ハーレクィン!”とチクタクマンはいった
『世界SF大賞傑作選8』『忘却の惑星』エリスン
●ハーバード・ジョージ・モーリー・ロバーツ・ウェルズ殿
『太陽からの風』クラーク
●ピース・ホープ・ハイライト・セブンスター・いこいなど
『鳥はいまどこをとぶか』山野浩一
●無垢なエレンディラと無情な祖母の信じがたい悲惨の物語
『エレンディラ』G=マルケス
●感応精神病と関連のある極度の電解失調の特異なる一症例
『年刊SF傑作選6』R・D・チャージ
●チッペンデールの寝台もしくはロココふうな友情について
『幻想博物館』中井英夫
●アベンハカーン・エル・ボバリー、おのれの迷宮にて死す
『不死の人』ボルヘス
●もしもわたしが、恐竜が死んでいない、と言ったとしたら
『恐竜物語』ブラッドベリ
●新鮮なニグ・ジュギペ・グァのソテー。キウイソース掛け
『異形コレクション9グランドホテル』田中啓文
●歌丸大将軍の砲兵隊〜又は「なぎら健壱の『世界平和』」
「SFM03.1」深堀骨
●消化管を下ってマントラ・タントラ斑入り爆弾の宇宙へ
『残酷な方程式』シェクリィ
●チビのフランス人は、なぜ手に古繃帯をしているのか?
『ポオ小説全集2』ポオ
●ナンタケット島出身のアーサー・ゴードン・ピムの物語
『ポオ小説全集2』ポオ
●歌っている歌を聞いて、その人をあてることはできない
『乳房になった男』P・ロス
●「…そしてこの歌をうたうとおれの胸ははり裂ける…」
「SFM88.4」ルーシャス
●政治的にもっとも正しいSFパネル・ディスカッション
『SFバカ本白菜篇』(ハードカバー版のみ)野阿梓
●地獄のジュール・ヴェルヌ/天国のジュール・ヴェルヌ
『ウィーン世紀末文学選』ルートヴィヒ・ヘヴェジー
●人間の血液に蠢く蛇――その実在に関する三つの聴聞会
『90年代SF傑作選下』J・A・ガードナー
●ストーンスティル大佐の純自家製本格エジプト・ミイラ
『二人がここにいる不思議』ブラッドベリ
●リヴィジョン・ウォーズエピソードIV落下生命体の秘密
「SFM03.4」牧野修
●きみはヴィンセント・ヴァン・ゴッホのように勇敢だ
『アマチュアたち』バーセルミ
●「グランド・セントラル・ターミナル」に関する報告
『イルカ放送』L・ジラード
●ドクター・ゾンビーと小さな毛むくじゃらの友人たち
『残酷な方程式』シェクリィ
●ゲームは美と真実と眠りの敵よ、とアマンダは言った
『罪深き愉しみ』バーセルミ
●なぜならばぼくはきみを愛することだけが喜びなのだ
『帰れ、カリガリ博士』バーセルミ
●ぼくがハリーズ・バーガーショップをやめたいきさつ
「SFM89.1」R・W・エヴァンズ
●つややかな猫たちのジクソー・パズルに見立てた人生
『不思議な猫たち』M・ビショップ
●赤い嵐に襲われて―乙女が本性にめざめるまでの物語
『筋肉男のハロウィーン』サラ・スミス
●両性具有者エルキュリーヌ・バルバンの手記に寄せて
『両性具有〈書物の王国9〉』ミシェル・フーコー
●ハイネケン・ビールの空き缶を踏む象についての短文
「SSL85.5-6」村上春樹
●ミスター・ジョーンズ、きみは存在しているのか?
『すばらしきレムの世界1』レム
●はたしてビールびんの中に箒星がはいっていたか?
『一千一秒物語』稲垣足穂
●われら異形の軍団は、地を這う線にまたがって進む
『プリズマティカ』ディレーニィ
●エレクトロドラゴンと戦ったコンピューターのお伽
『遙かな世界果しなき海』レム
●なぜトルルの完璧さが不幸な結果をもたらしたのか
『マインズ・アイ』レム
●ニルス・ホルゲルソンの不思議なスウェーデン旅行
『ノーベル賞文学全集18』S・ラーゲルレーヴ
●ヴェニスの或る暖爐取付け工の身の毛もよだつ体験
『現代ドイツ幻想短篇集』A・アンデルシュ
●キャデラック砂漠の奥地にて、死者たちと戯るの記
『死霊たちの宴 下』J・R・ランズデール
●マザー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ
『故郷から10000光年』ティプトリー・Jr
●そして目覚めると、わたしはこの肌寒い丘にいた
『スターシップ』ティプトリー・Jr
●トレーン、ウクバール、オルビス、テルティウス
『伝奇集』ボルヘス
●『ドン・キホーテ』の著者、ピエール・メナール
『伝奇集』ボルヘス
●「そよそよ族の反乱」についてのうわさについて
『ブラック・ユーモア選集5』別役実
●これは肉から成り、これは血から成るがゆえに…
『現代フランス幽霊譚』S・ブリュソロ
●トラクトカツィーネ、フランドルの庭から来た男
『アウラ』C・フェンテス
●回転するシリンダーと宇宙の因果律破壊の可能性
『ミニミニSF傑作選』ニーヴン
●座頭市羽田に着き鞭靼人と悪企み行動に移すこと
「NWSF3号」平岡正明
●ソーニャとクレーン・ヴェッスルマンとキティー
『魔法の猫』ジーン・ウルフ
●バッファローの娘っこ、晩になったら出ておいで
「SFM89.8」ル=グィン
●ハリー博士の自動輪―あるいは第3種永久機関―
『異形コレクション4 悪魔の発明』堀晃
●ナリトロンの発見――実験結果の共同報告書――
「SFM83.6」ディッシュ&スラデック
●ファン・ゴッホによる〈苦痛の王〉の未完の肖像
「SFM90.11」I・マクドナルド
●猿たちはすべてが冗談なんだと思いこんでいた
『無伴奏ソナタ』O・S・カード
●ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを
ヴォネガット・Jr
●世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド
村上春樹
●ニックルバイの友達なら誰でもわたしの友達だ
『ブラッドベリは歌う』ブラッドベリ
●私の友人はたいてい三分の二が水でできている
「SFM03.6」ケリー・リンク
●或る王朝の最期、もしくはフェレットの博物誌
「SFM03.10」アンヘリカ・ゴロディッシャー
●ヒューストン、ヒューストン、聞こえるか?
『老いたる霊長類の星への賛歌』ティプトリー・Jr


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